ブーケ

百合(ユリ)の花言葉とは?色別の意味や贈るときの注意点を解説

bellconta

「百合の花言葉って、どんな意味があるの?」

そんな疑問を抱きながら、大切な人にお花を贈ろうとしている方も多いのではないでしょうか。

優雅で存在感のある花姿と香りが魅力の百合(ユリ)は、古くから世界中で愛され、様々なシーンで贈られてきました。

「百合の花言葉を知りたい」と興味を持つ方も少なくありません。

この記事では、

  • 百合の基本情報と花の特徴
  • 百合全体や色別の花言葉とその由来
  • 贈るときのマナーやシーン別の選び方
  • 百合の保存方法や豆知識
  • 特別な思い出を形に残せるブーケキャンドルの魅力

について詳しく解説します。

最後には、特に注目されているアフターブーケの新しい形『ブーケキャンドル』についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

枯れてしまう前に。
大切なブーケを”一生の思い出”

に残す方法をご存じですか?

👰「結婚式で使ったブーケ、捨てるのはもったいない…」
💐「大切な花束を、形として長く残していたい…」
😭「料金や保存期間が心配だけど、どこに相談したらいいかわからない…」

ブーケは結婚式の思い出そのもの。でも、「どこに頼めばいい?」「デザインは?」「費用は?」など不安はつきものですよね。

アフターブーケ bellbouquet ベルブーケ キャンドル 

bellbouquet(ベルブーケ)は、累計2,000本以上の花嫁様の“アフターブーケ”をサポートしてきたアフターブーケキャンドル専門店です。

今なら公式LINEにご登録いただくだけで、「あなたのイメージに合うアフターブーケキャンドルとお見積り」を無料でご案内!

さらに、本記事限定で、「3,000円OFFクーポン」 をプレゼント中!

結婚式の大切な想い出を、“美しく、永く” 残してみませんか?

本記事限定3,000円OFFクーポン配布中!
渡邉志穂
渡邉志穂
ブーケキャンドル作家
Profile
大学時代にはマーケティングのゼミで商品開発の全国大会に出場し、DHCとのコラボ商品を開発。 その後株式会社レックでも商品開発に携わり、大手ドラッグストアやホームセンターのPB商品開発を担当。 退職後は単身でアロマキャンドルのショップを運営し、2024年5月にブーケキャンドル専門店のbellbouquetを立ち上げる。
目次
  1. 百合(ユリ)ってどんな花?特徴や開花時期を解説
  2. 百合の花言葉|基本の意味と由来
  3. 色別に見る百合の花言葉
  4. 花言葉を踏まえた百合(ユリ)を贈るべき相手
  5. 百合を贈る際に気をつけたいポイント
  6. 百合にまつわる豆知識とトリビア
  7. 大切な百合の花を残すなら|bellbouquet(ベルブーケ)という選択肢
  8. まとめ:百合の花言葉と上手な贈り方を知って、想いを伝えよう

百合(ユリ)ってどんな花?特徴や開花時期を解説

まずは、百合という花の基本的な特徴や咲く季節、よく見かける種類についてご紹介します。

百合の花をより理解すると、花言葉や扱い方も一層イメージしやすくなるでしょう。

ユリの基本的な特徴と分類

百合

百合はユリ科ユリ属に属する多年草で、球根植物です。

鱗片(りんぺん)と呼ばれる肉厚の鱗状の葉が幾重にも重なった球根を持ち、茎がその球根から伸びて先端に花を咲かせます​。

球根が何枚もの鱗片を重ねる姿から、漢字では「百合」と書かれます。

名前の「ユリ」の語源も、背の高い茎に対して大きな花が風に揺れる様子に由来するとされています​。

花はラッパのような漏斗型や杯状のものが多く、中心から長い雄しべと雌しべが突き出る独特のフォルムをしています​。

一つの茎に複数のつぼみを付け、順に開花していきます。

百合の花は種類によって姿や香り、色も様々で、白・ピンク・黄・オレンジ・赤などカラフルな色展開があるのも特徴です​。

基本的に香りの強い品種が多く、部屋に一輪あるだけでも甘い香りが漂います​。

その芳香はリラックス効果があり、アロマや香水にも利用されるほどです。

また「ユリ」という名前が付く花でも、真のユリ属ではない花も存在します。

例えばカラーリリー(オランダカイウ)やスズラン(鈴蘭)などは百合に似た名前ですが、植物分類上は異なる種です。

一般に「ユリ」と言えばユリ科ユリ属の花を指し、大輪で存在感のある花姿と豊かな香りを持つものが該当します。

百合(ユリ)の開花時期・出回り時期の目安

百合

百合の開花時期は品種や気候によって多少異なりますが、初夏から夏にかけてがピークです。

日本では多くの百合が6月~8月頃に見頃を迎えます。

ちょうど梅雨時から夏本番にかけて、あちこちで百合の花が咲き誇り、甘い香りを放ちます。

6月の代表的な花としても知られ、実際に6月の誕生花はユリとされています​。

切り花として市場に出回る時期もこの開花シーズンに合わせて多くなります。

ただしハウス栽培や輸入により、一年を通して比較的安定して手に入る花でもあります。

特に白百合(カサブランカなど)は人気が高く、ウェディングシーズンの春~秋や、お盆・お彼岸の需要に合わせて流通することが多いようです。

切り花の百合は日持ちも比較的良く、適切にお手入れすれば約1週間ほど美しさを保つことができます​。

つぼみの状態から咲き進む過程も楽しめる花なので、長く鑑賞できるのも嬉しいポイントです。

よく見かける代表的な百合(ユリ)の種類

世界には原種だけで100種以上、さらに交配による園芸品種は数え切れないほど存在する百合。

【オリエンタルリリー】【アジアティックリリー】などいくつかの系統に分類されますが、ここでは日本で特によく知られている代表的な品種を3つご紹介します。

カサブランカ

百合 カサブランカ

純白の大輪花を咲かせるオリエンタル系ユリで、「ユリの女王」とも称される名花です​。

強い芳香と気品ある姿からブライダルブーケや贈答用として不動の人気を誇ります。

テッポウユリ(鉄砲百合)

百合 鉄砲百合

細長い筒状のつぼみとラッパ状の白い花が特徴の品種です。

その名の通りラッパ(鉄砲)の形に似た花姿で、清楚な美しさがあります​。

鹿児島県の屋久島~沖縄に自生する日本原産種で、復活祭のシンボルとして西洋では「Easter Lily(イースターリリー)」とも呼ばれます。

花言葉に「甘美」という意味を持つ品種です​。

ヤマユリ(山百合)

百合 ヤマユリ

関東以西の本州山地に自生する日本固有種で、大型の白い花弁に黄色の筋と茶色の斑点が入るのが特徴です。

芳香が極めて強く、「ユリの王様」と称される存在感を持ちます​。

球根は食用になり「ユリ根」として親しまれるおり、おせち料理などにも使われます。


このほかにも、オニユリ、可憐なピンク色のササユリ、濃赤色のスカシユリなど、百合には多彩な種類があります。

それぞれ開花時期や姿、香りも異なり、一年中何かしらの百合の花を目にすることができます。

百合の花言葉|基本の意味と由来

次に、百合全体に共通する花言葉や、その由来となった文化的・歴史的背景、そして百合という花から受ける印象について解説します。

清楚で高貴なイメージのある百合には、どのような思いが込められているのでしょうか。

百合の花言葉①|百合全体に共通する花言葉

百合 

百合全般の花言葉には、主に「純粋」「無垢」「威厳」といった意味が挙げられます。

清らかで汚れのないイメージ、そして凛とした気高さを百合の花姿に重ねたものです。

「純粋・無垢」は真っ白な百合の清潔感そのものを、「威厳」は大輪の花が放つ堂々とした佇まいを表現しているのでしょう。

実際、真っ直ぐに伸びた茎の先に大きな花を咲かせる百合には、他の花にはない存在感があります。

これらの花言葉は、白百合だけでなく百合という花全般に広く適用されます。

そのため、色別の花言葉を語る際も基本的なベースとして「純潔」「威厳」などのイメージが根底にあると考えて良いでしょう。

「純粋な心」「尊敬」といったポジティブな意味合いを持つため、贈り物としても喜ばれやすいお花です。

ただし、一部で「高貴さゆえのプライド」といった解釈から「虚栄心」というネガティブな花言葉も存在します。

こちらは特に後述するピンク色の百合に付けられるものですが、百合全体に「美しさを誇示する高慢さ」といった側面もあると見られていることを示しています。

一般的には前述の純潔・威厳といった良い意味で捉えられることが多いので、あまり神経質になる必要はありません。

百合の花言葉②|花言葉が生まれた由来や歴史的背景

百合 マドンナリリー

百合の花言葉には、西洋の宗教や神話に由来する伝承が数多く影響しています。

例えば「純粋」「無垢」という意味は、キリスト教において百合が聖母マリアの象徴とされたことにちなみます。

伝説によれば、受胎告知の際に天使ガブリエルがマリア様に捧げたのが真白なマドンナリリーであったため、そこから純潔・純真のシンボルになったとされます​。

また一説には、楽園を追われたイヴが流した涙が地上で百合の花に変わったため「純潔」の花言葉が付いたとの神話も伝わります​。

いずれも汚れなき女性の涙や祈りが百合に姿を変えたという物語で、百合=純白=無垢というイメージが強く刻まれていることが分かります。

ギリシャ神話でも百合にまつわる有名な逸話があります。

大神ゼウスの妻である女神ヘラの母乳から百合の花が生まれたという神話です。

ヘラが眠っている間に、ゼウスは自分の息子ヘラクレスに不死の力を与えようと彼女の乳を飲ませました。

しかし突然ヘラクレスが強く乳首を噛んだため、驚いたヘラが彼を払いのけ、その拍子にこぼれた母乳が天に散って天の川となり、地上に落ちた滴から白い百合の花が咲いたと伝えられます​。

さらに美と愛の女神アフロディーテ(ローマ神話のヴィーナス)は、この百合があまりに純潔そのものだったため面白く思わず、花の中心に男性の象徴のような雄しべを付け加えたとも言われます。

この神話は百合の生成だけでなく、その花姿(中央の大きな雄しべ)までうまく説明していて興味深いですね。

ヘラの母乳という神聖な起源から、百合には「神聖さ」「純潔」という意味が与えられたとされています。

またヨーロッパの歴史において百合は王や貴族の紋章(フルール・ド・リス)にも用いられ、高貴さの象徴でした。

フランス王家の紋章に描かれたユリの花は王権や威厳を示すものとして知られています。

このように宗教的・文化的背景から、百合には「高潔」「威厳」といった花言葉が結び付けられてきたのです。

一方、日本でも古くから百合は親しまれ、『古事記』(8世紀)などにも「佐葦(さひ)」という名で登場します​。

直接的に日本の伝承で花言葉が生まれた例は少ないものの、万葉集や俳句などで夏の季語になるなど、季節感や美的象徴として百合は描かれてきました。

現代では、百合の清楚なイメージから派生して、女性同士の純粋な関係を「百合」と称する表現も生まれています(1970年代の雑誌に由来すると言われます).

このように百合の花は東西問わず人々の心に印象を残し、その物語性が花言葉にも投影されているのです。

百合の花言葉③|百合に込められる印象とイメージ

百合

純白で大輪の百合からは凛とした気高さ神聖さを感じますし、色鮮やかな百合には華やかさ情熱も感じ取れます。

百合という花が人に与える印象は、一言では表せない豊かさがあります。

一般に百合から想起されるイメージとして多いのは、やはり「清純」「高貴」「母性的」あたりでしょうか。

花嫁が持つブーケや聖母マリアの象徴としての側面から、純潔でけがれない花という印象が根強いです。

また大ぶりで高尚な雰囲気から、威厳・荘厳さも感じさせます。「凛とした女性」「気高い人」を形容する際に百合に例えることもありますよね。

一方で、百合の濃厚な香りやゴージャスな姿から官能的なイメージを抱く人もいます。

西洋では白百合は聖母に捧げる一方で、赤い百合は情熱や欲望の象徴とされることもあります。

実際、百合の香りは夜に強まる性質があり、その妖艶さが物語や絵画で「誘惑」や「死(葬儀花)」と結び付けられるケースもあります。

例えばシェイクスピアの詩ではユリの香りが腐敗に喩えられるなど、美しさと危うさを併せ持つ花として描かれることもあるのです。

日本においては、百合は慈愛母性のイメージでも語られます。

特に白百合は「母の日」に贈る花の一つとして推奨されることもあり、その花言葉から「飾らない愛」「崇高な愛情」を表すとも言われます​。

凛とした中にも柔らかな愛情を湛えた花姿が、優しく包み込む母のようだということでしょう。

このように百合は見る人によって様々なイメージを喚起しますが、総じて「特別感のある気高い花」という点では共通しています。

誰にでも親しみやすい可憐さというよりは、どこかミステリアスで近寄りがたい美しさ──それゆえに「高嶺の花」と評されることもあります。

その特別な雰囲気こそが、百合が多くの伝説や花言葉を生んだ理由なのかもしれません。

色別に見る百合の花言葉

百合全体の基本的な花言葉を押さえたところで、今度は色別の花言葉に目を向けてみましょう。

百合は色によって異なる意味合いが付けられており、中には意外な意味もあります。

代表的な白・ピンク・黄・オレンジそれぞれの花言葉と、その背景に触れてみます。

白い百合の花言葉と意味

白 百合

白百合は百合の中でもひときわ清楚で神聖な印象を与える花です。その花言葉は「純潔」「無垢」「威厳」です​。

まさに百合全般の象徴的な意味そのものを担っていますね。

真っ白な花弁から連想される潔白さと、凛とした立ち姿にふさわしい言葉と言えるでしょう。

白百合は花束にすると上品で格調高い雰囲気になるため、「ピュアな心を持った人への贈り物」にぴったりとされています​。

結婚祝いで花嫁に贈ったり、尊敬する目上の方への贈呈にもよく用いられます。

実際、カサブランカなど白い大輪のユリはブライダルブーケの定番でもあり、「あなたの純粋さを讃える」といったメッセージを伝えてくれるでしょう。

ただし白百合を贈る際に一つ注意したいのは、「白百合を1本だけ贈る」ことです。

日本では一輪の白百合は弔事(故人への捧げもの)として扱われる場合があります​。

特に仏前に一輪挿しで供える花として白百合が選ばれることもあるため、何も知らずに真っ白な百合を一本だけ手渡すと相手によっては不吉に感じる可能性があります。

贈り物として白百合を選ぶ際は、必ず複数本でアレンジして贈るか、他の花と組み合わせてブーケにするようにしましょう。

ピンクの百合の花言葉と意味

ピンク 百合

可愛らしく華やかなピンクの百合

見た目からは「上品」「優雅」「幸福」などポジティブな印象を受けますが、実は花言葉として知られるのは「虚栄心」という少しネガティブな意味です。

どうしてピンク色だけそんな否定的な言葉?と不思議に思いますよね。

この「虚栄心」という花言葉は、美しく咲き誇るピンクの百合がどこか人に媚びることなく自尊心を保っているように見えることに由来すると言われます。

いわゆる「高嶺の花」に映る様子から生まれた解釈であり、決してピンクの百合自体が傲慢なわけではありません​。

むしろあまりに美しいがゆえに近寄りがたい、手に届かない印象があることが背景にあります。

「富と栄華」という花言葉もあり、こちらは百合が豊穣の象徴であったことに由来するそうです​。

ピンクの百合は豪奢な雰囲気もあるので、豊かさや繁栄をイメージさせるのでしょう。

とはいえ、「虚栄心」という言葉だけを見ると贈り物には不向きに感じてしまうかもしれません。

実際、ピンク百合の強い印象からこの花言葉を知ってしまうと、人によっては誤解を招く可能性もあります。

そのため、贈り物として選ぶよりは自宅で楽しむ花として愛でる方が無難かもしれません​。

もし贈る場合でも、「上品で優雅なあなたにこの百合を贈ります」という前向きなメッセージを添えるとよいでしょう。

ちなみに海外ではピンクの百合に「富と繁栄」(wealth and prosperity)という良い意味が割り当てられていることもあります。

必ずしも否定的に捉えず、華やかな百合から放たれるゴージャスさを表現した言葉と考えてみてください。

黄色の百合の花言葉と意味

黄色 百合

明るく陽気な印象を与える黄色い百合には、その色合いを反映した「陽気」という花言葉があります​。

太陽のような暖かみのあるイエローは見ているだけで心が浮き立つため、贈れば周囲をパッと明るく照らしてくれる存在になるでしょう​。

実際、友情や家族へのプレゼント、元気になってほしい時の贈り花として黄色の百合はとても適しています。

「あなたに笑顔と喜びを」というメッセージを込めて贈れば、受け取った方の気持ちも明るくなるに違いありません。

ただし、黄色の百合にももう一つ別の花言葉がある点に触れておきます。それは「偽り」です

こちらも一見ネガティブですが、由来としては「鮮やかな黄色は一時の派手さで中身が伴わない」という昔の考えから来ているとも言われます。

しかし現代では「陽気」という前向きな意味で捉えられることがほとんどです。

あまり「偽り」の方は気にせず、文字通り明るい性質の花という解釈で問題ないでしょう。

なお、黄色の花全般に共通しますが、親しみやすいカジュアルな印象がある反面、敬うべき目上の人への贈花には不向きとされる場合もあります。

ビジネスシーンや正式な場で贈る際は、目上には白百合、友人には黄色の百合、といった使い分けをするとよりスマートかもしれません。

オレンジの百合の花言葉と意味

オレンジ 百合

鮮やかな橙色が目を引くオレンジ色の百合

エネルギッシュで情熱的なこの花には、「華麗」愉快」といったポジティブな花言葉が与えられています​。

パッと周囲を明るく彩るビタミンカラーのユリは、見る人に元気と喜びを与えてくれる存在です​。

お祝いの場やパーティーに花束として飾れば、その場を一層華やかに演出してくれることでしょう​。

「華麗」という言葉どおり、オレンジ百合は咲き誇る姿がとてもゴージャスです。

情熱的なオレンジは創造性や冒険心も象徴するとされ、クリエイティブな方へのプレゼントにも向いています。

「愉快」はその明るさから人を楽しませるイメージですね。

贈る相手に「あなたといると楽しい」という気持ちを伝えたい時にもオレンジの百合はぴったりです。

一方で、オレンジ百合には「軽率」(軽はずみ)という否定的な花言葉が載っている資料もあります​。

これはおそらく明るい色ゆえの陽気さが行き過ぎて軽薄に見えるという解釈でしょう。

しかしながら、現在では「華麗で愉快」というポジティブな意味合いが一般的です​。

あまりマイナス面に囚われず、「場を明るく盛り上げるムードメーカー的なお花」としてオレンジの百合を楽しんでください。

花言葉を踏まえた百合(ユリ)を贈るべき相手

ここまで花言葉を見てきて、百合は贈り物にも素敵だと感じられたのではないでしょうか。

それでは具体的に、百合はどんな相手に贈るのが適しているか考えてみましょう。

恋人や家族、弔事などシーンごとに、百合を贈る際の印象やおすすめの色をご紹介します。

花言葉を踏まえた百合(ユリ)を贈るべき相手①|恋人に贈る場合の印象とおすすめの色

百合

大切な恋人への贈り物に百合を選ぶなら、与える印象はとてもロマンチックで特別感のあるものになるでしょう。

百合の持つ高貴さは相手への敬意を表し、華やかさは深い愛情を表現してくれます。

恋人向けに特におすすめなのは白い百合です。

花言葉が「純潔」であることからあなたへの純粋な想いを伝えるのにぴったりですし、「威厳」という意味もあることから相手を尊重する気持ちが感じられます。

白百合の清楚な雰囲気は、贈られた方もきっと嬉しく誇らしい気持ちになるでしょう。

例えばプロポーズの花束に白百合を入れる方もいますが、まさに「あなたを一生大切にします」というメッセージになりますね。

もしもう少し可愛らしさや情熱を演出したいなら、赤系統(濃いピンクを含む)の百合をバラなどとミックスして贈るのも良いでしょう。

赤や濃ピンクの百合は花言葉上は「虚栄心」ですが、ブーケ全体で見れば情熱の赤として薔薇とも調和し、美しい愛の花束になります​。

百合本来の花言葉である純粋さも込めて、情熱的な愛を伝えるという演出です。

実際、純白の百合に真紅の薔薇を組み合わせたブーケは見た目にもコントラストが鮮やかで、愛の告白にふさわしい華やかさがあります。

逆に注意したいのはピンクの百合単独で贈るケースです。

前述のように花言葉が虚栄心と知られているため、花に詳しい方だと虚栄心が強いと思っているの?と誤解されかねません​。

もちろん普通はそこまで気にしないとは思いますが、気になる場合はピンク百合は避け、他の色を選ぶか組み合わせる方が無難です。

全体として、恋人への百合の贈呈はとても印象的でエレガントです。

香りも良いのでムードも高まります。ただ、百合は香りが強いので相手の好みをリサーチしておくと安心です。

香りが苦手な方には、無香品種の百合(最近は香りのない百合もあります)を選ぶ配慮もできます。

喜んでもらえるシチュエーションをイメージしながら、素敵な百合の花束を贈ってみてください。

花言葉を踏まえた百合(ユリ)を贈るべき相手②|家族や親族への贈り物としての百合

百合 スカシユリ

家族や親戚へのプレゼントに百合を選ぶのも素敵なアイデアです。

百合は品格がありつつボリュームもある花なので、感謝や敬意を表すフラワーギフトとして最適だからです。

まず、お母様や義母様など女性の親族には白や淡い色合いの百合がおすすめです。

白百合は「母性愛」や「崇高な愛」を象徴するとも言われ​、母の日の花束に選ぶ方もいます。

例えば白百合に淡いピンクのカーネーションを添えたアレンジなどは、上品で温かみが感じられる組み合わせです。

花言葉的にも「飾らない愛」「優しさ」といったメッセージになり、日頃の感謝を伝えるのにぴったりでしょう。

父親や男性の親族に贈る場合でも、百合は敬意や尊厳を示せる花として適しています。

渋めのオレンジ百合や黄百合を入れたアレンジメントは明るく元気な印象を与え、「これからもお元気でいてください」という願いを込めることができます。

特に還暦や喜寿など長寿のお祝いには、百合の気高さがフォーマル感も演出してくれるので喜ばれるでしょう。

祖父母世代には、香りの好みも考慮しましょう。百合の香りは好き嫌いが分かれるところでもあります。

もし強い香りが苦手そうであれば、香りの控えめな品種(スカシユリなど)はいかがでしょう。

スカシユリはほとんど香りがなく、その代わり色鮮やかで日持ちも良い品種です。

黄色やオレンジのスカシユリをメインにした花束なら、明るく賑やかでお部屋もパッと華やぎます。

いずれにせよ、家族や親族に百合を贈る際は「いつもありがとう」「尊敬しています」といった温かい気持ちを一緒に伝えることが大切です。

百合の花はきっと、その想いを受け取った相手の心に深く届くことでしょう。

花言葉を踏まえた百合(ユリ)を贈るべき相手③|弔事・法事に贈る百合の選び方と注意点

百合 弔事

百合は弔事(お悔やみの場)や法事においても用いられる花です。

特に白百合は、故人の霊を慰める清らかな花として葬儀やお供えに選ばれることがあります。

そのため、弔事に百合を贈る際にはいくつかのポイントとマナーを押さえておきましょう。

まず色に関しては、基本的に白もしくは淡いクリーム色など落ち着いたものに限定します。

カラフルな百合はお祝いを連想させてしまうため、弔事には不向きです。

白百合の花言葉「純潔」「威厳」には、「故人の純粋な魂」「威厳ある生き様を偲ぶ」といった想いを込めることができます。

またキリスト教式の葬儀では白百合が聖母マリアの象徴として祭壇を飾ることもありますので、宗教的にも白が安心です。

贈る形態としては、葬儀の場合はスタンド花や籠花として送るケースが多いでしょう。

法事や命日のお供えには花束やアレンジメントを遺族宅に届けることもあります。いずれの場合も、百合の香りや花粉の処理に配慮が必要です。

百合の香りは時に強すぎて周囲の方の頭痛や不快感を招く恐れがあります。

狭いお部屋で長時間香りがこもらないよう、必要に応じて百合を少なめに混ぜる、他の香りの弱い花と組み合わせるなど工夫すると良いでしょう。

また百合の花粉(雄しべの葯)は衣服や祭壇の白布を汚す恐れがあります。

プロの生花店では、弔事用の百合はあらかじめ花粉を落としておく処理をしてくれることが多いです。

自分で用意する場合も、綺麗に咲いた百合ほど花粉が付きやすいので、ティッシュなどで優しく取り除いてからお供えすると安心です。

本数や飾り方にもマナーがあります

葬儀では偶数本は不吉とされるため避け、奇数本でまとめるのが一般的です(地域の慣習にもよりますが、4や9は縁起が悪い数字とされます)。

またリボンやラッピングペーパーも派手な色は避け、白や黒、地味な色合いでまとめます。

百合自体が豪華なので、葬祭用ではあえてシンプルに包むことが多いです。

百合は亡き方への追悼の気持ちを表現するのにふさわしい厳粛さを持つ花ですが、同時に上記のような注意点にも気を配る必要があります。

適切なマナーで百合を贈ることで、故人やご遺族に失礼なく真心を届けたいものですね。

百合を贈る際に気をつけたいポイント

この章では、百合の花をプレゼントする際に押さえておきたい実用的なポイントをまとめます。

香りや花粉への対策、シーン別のマナー、花束やアレンジでの扱い方など、知っておくと安心な豆知識です。

せっかくの美しい百合をより楽しんでもらうために、贈り手としてできる配慮を見ていきましょう。

百合の香りや花粉に関する注意点

前述したように、百合の香りは非常に強い品種が多くあります。

例えばカサブランカなどオリエンタル系の百合は部屋中に広がるほど芳香を放ちます。

「良い香り!」と喜ばれる一方で、匂いに敏感な方には刺激が強すぎたり頭痛の原因になることもあります。

贈る相手が花の香りを好むかどうか事前にリサーチできるならベストですが、難しい場合は次の対策を検討してください。

香りの弱い百合を選ぶ

百合 香り

スカシユリ系の品種(花粉が透けて見えることから名付けられた園芸種)や一部の新品種には、意図的に香りを抑えたものがあります​。

「無香の百合」などと銘打って売られている場合もあるので、店頭で相談してみましょう。

つぼみ多めの状態で贈る

百合 つぼみ

咲ききった百合よりも、つぼみが多い方が香りもまだ控えめです。

相手先で徐々に開花していく過程を楽しんでもらうこともできます。

ただし開花後はいずれ香りが出ますので、後述のように換気なども促すと良いでしょう。

メッセージで一言添える

百合

「香りが強い花なので、お好みに応じて玄関など香りを楽しめる場所に飾ってくださいね」など一言添えると、相手も自由に対処しやすくなります。

感じ方は人それぞれなので、押し付けにならない範囲で説明しておくのも親切です。


次に花粉についてです。百合の雄しべ先端の橙色の花粉は、一度服や布につくとなかなか落ちません。

うっかり触ってしまうと指や鼻がオレンジ色になることも…。そこで、贈る前に花粉は取り除いておくのが鉄則です。

花弁が汚れないように注意しながら、ティッシュペーパーなどで優しく葯(やく)を摘み取ります。

こうすることで受け取った方も安心して飾れますし、花自体も長持ちします(受粉しない方が咲いている期間が若干延びるため)。

万一花粉が付着してしまった場合の対処法も知っておきましょう。布についた百合の花粉は擦らずにテープでペタペタ取ると綺麗に取れます。

濡らしたり擦ったりすると色が広がってシミになるのでNGです。

衣服に付いた時はガムテープなどで軽く叩いて吸着させ、残りは日に当てておくと色素が分解されて薄くなります。

こうした豆知識も、先方から問い合わせがあった時に教えてあげると喜ばれるでしょう。

最後に、百合は猫にとって有毒である点にも注意が必要です。猫が百合の花粉や葉を舐めると中毒症状を起こす恐れがあります。

ペットを飼っている相手にはその旨を伝え、猫ちゃんが届かない高所に飾ってもらうか、場合によっては百合以外のお花を選ぶ配慮も検討してください。

安全に美しく楽しんでもらえるよう、香りと花粉への気遣いを忘れずに。

百合を贈るシーン別のマナーとタブー

百合を贈る際には、贈るシーンごとのマナーにも目を配りましょう。

お祝い事なのか、お悔やみなのか、また公式な場なのかカジュアルな贈り物なのかで、適切な選び方・渡し方があります。

以下に主なシーン別のポイントをまとめます。

誕生日や記念日などカジュアルなお祝い

百合 

好きな色の百合を主役に、明るい雰囲気のブーケにまとめると良いでしょう。

マナーというほど硬い決まりはありませんが、相手の好みを考慮した色選びが大切です。

若い女性ならピンク系、年配の方なら白やクリーム系、元気を出してほしい友人なら黄色やオレンジ系、といった具合です。

またサプライズで渡す場合、百合は大きくて目立つので隠すのが大変ですから、渡すタイミングも計画しておきましょう。

結婚祝い・結婚式

百合 結婚式

花嫁に百合を贈るのはとても喜ばれますが、式当日に手渡す場合は注意が必要です。

大きな花束は持ち帰りが負担になることもあるので、事前にご家族に預けるか、式場に配送してもらう方が親切です。

また色はウェディングにふさわしい白百合が無難です。「あなたの純白な幸せを祝福します」という気持ちが伝わります。

ビジネスシーンの祝い花(開店祝い・昇進祝いなど)

会社やお店に贈る場合はスタンド花やアレンジメントで贈呈するのが一般的です。

百合は豪華なので、開店祝いのスタンドに入れる花材として大変映えます。

名札を付けて贈る際、目立つ白百合は先方の会場でひときわ存在感を示すでしょう。

ただしビジネスでは香りの問題に注意し、閉鎖空間でなければ問題ありませんが、オフィス内に飾る場合は香り控えめな品種を選ぶのも手です。

お悔やみ・葬儀

百合 葬式

前述のとおり、白百合以外は避けましょう。手配時に「白百合を入れてください」と一言添えると生花店も心得てくれます。

また葬儀の場合、タイミングによってはお花を受け取れないこともあるため(葬儀社との兼ね合い)、できればお通夜前までに届くよう手配します。

訃報を聞いてすぐに贈る場合はスタンド花を、後日改めて弔問する際は白百合の花束を持参するなどシーンで使い分けます。

病気見舞い

お見舞い 花

実は入院のお見舞いには百合は避ける方が良いとされています。

強い香りが病室の他の患者さんの迷惑になることや、花粉が衛生的に問題となるためです。

また鉢植えの百合も、根付き=寝付くに通じて忌み言葉となるのでNGです。

お見舞いには香りのない花かプリザーブドフラワーなどを選ぶようにしましょう。

もし相手が自宅療養中で百合好きという場合は、香りを抑え花粉処理を徹底した上で贈れば問題ありません。


以上のように、百合を贈る際はTPOに合わせた心遣いが鍵です。

基本的には「相手に喜んでもらう」ことが最優先なので、迷ったら相手の立場になって考えてみると答えが見えてきます。

百合の花はどんな場でもその存在だけで特別な華を添えてくれますので、正しいマナーで贈ればきっと感謝される贈り物になるでしょう。

花束・アレンジメントでの百合の扱い方

最後に、実際に花束やフラワーアレンジメントで百合を扱う際のポイントをお伝えします。

百合は一輪一輪が大振りでデリケートでもあるため、ちょっとしたコツを知っておくと綺麗に長持ちさせることができます。

百合の配置と支え方

百合

百合の花は頭が重く茎も太めなので、花束では中心か後方に配置し、他の花材で支えるように束ねます。

例えば薔薇やガーベラなど茎のしっかりした花を周りに配し、百合がぐらつかないよう固定します。

アレンジメント(オアシスを使った生け込み)の場合も、オアシスにしっかり挿して倒れない位置に配置しましょう。

茎が太く刺しにくい時は斜めに削るなどすると刺さりやすくなります。

開花調整

百合

百合のつぼみは順番に咲いていくため、開花ステージが異なる花を混ぜると長く楽しめます。

花束にする際、半分くらいは開花した花、残りはつぼみの状態で組むと、最初は咲いている花を鑑賞し、数日後につぼみが開いてまた新鮮な美しさを楽しめます。

ただし固いつぼみは開かないまま終わってしまうこともあるので、少し色づいて膨らんだつぼみを選ぶのがコツです。

水揚げとケア

百合

百合は水切れに弱いので、花束にした後もラッピングの下部を外して茎をしっかり水に浸しましょう。

花瓶に活ける際は、茎の下部の葉を整理して水に浸かる部分は葉を取ります。

毎日水を替え、茎を少しずつ切り戻すと1週間ほど咲き続けます​。

咲き終わった花は早めに摘み取ってあげると他のつぼみに栄養が回り、次々と開花します。

ラッピングと持ち運び

百合 ラッピング

百合の花束をラッピングする際は、花が潰れないようゆったり包むのがポイントです。

他の花以上に繊細なので、保護ネットを被せてもらえるなら利用しましょう(大輪のユリは輸送時に花を痛めないようネットに入っていることもあります)。

持ち運ぶ際も、極力水平に近い角度で安定させると花首が折れにくいです。

車で運ぶ場合はシートに寝かせ、揺れで花粉が飛ばないようそっと扱ってください。

飾る環境

百合

百合は比較的涼しい場所を好みます。直射日光やエアコンの風が当たる場所だと花弁が傷んだり乾燥したりしやすいです。

室内の明るい日陰に飾り、つぼみが硬い場合は暖かめの場所に一時的に置いて促す、といった調整も有効です。

また花瓶の水はこまめに替えないと、百合の茎から出る液で濁りやすくなります。清潔な水をキープすることで細菌繁殖を抑え、結果的に花も長持ちします。


このように少し手をかけてあげるだけで、百合の美しさはより際立ち、長く楽しめます。

贈った後でも「こうすると長持ちしますよ」とさりげないアドバイスを伝えると、より親切で心配りの行き届いた贈り物になりますね。

百合自身が持つパワーに、私たちのひと工夫をプラスして、その魅力を最大限引き出してあげましょう。

百合にまつわる豆知識とトリビア

百合についてもっと知りたい方のために、ここでは豆知識やトリビアをいくつかご紹介します。

百合の歴史や種類に関する意外な事実、文学や神話での扱われ方など、話のタネになる情報を集めました。

「へぇ!」と感心するような知識で、さらに百合通になってみませんか?

百合はどこから来た?世界と日本の歴史

ヘラ

百合の歴史をひも解くと、東西の文化交流に深く関わっていることが分かります。ヨーロッパにおける百合は、古代から聖なる花とされてきました。

古代ギリシャ・ローマでは前述のように女神ヘラやユノの聖花でしたし、中世ヨーロッパではマドンナリリー(Lilium candidum)が最も重要な百合でした​。

マドンナリリーは地中海沿岸原産の白百合で、キリスト教芸術では天使が手にしている花です。

一方、東洋に目を向けると日本や東アジアにも多くの野生種の百合が存在していました。

日本にはヤマユリ、ササユリ、オニユリなど独自の種類が古来より自生し、これらは食用や薬用にも利用されてきました(ユリ根は平安時代から滋養強壮の薬とされた記録があります)。

しかし、これら東洋の百合が西洋で本格的に知られるようになったのは19世紀以降のことです。

19世紀、江戸時代の日本に来日したシーボルトなどの植物学者たちが、日本原産の百合の美しさに感銘を受け、ヨーロッパに持ち帰りました​。

例えばテッポウユリは1840年に欧州で初めて開花し、その純白の美しさから瞬く間に人気花となります​。

以後、復活祭には欠かせない花となり、従来からあったマドンナリリーに代わって「イースターリリー」として広まったのです​。

またカノコユリ(Lilium speciosum)も「最高に美しい百合」とシーボルトに賞賛され、ラテン語で“美しい”を意味するspeciosumが種名につけられています​。

こうした日本の百合の欧州導入は、西洋の園芸に大きな影響を与えました。

日本や東洋の百合を元にした交配も盛んに行われ、やがてオリエンタルハイブリッドと呼ばれる品種群が誕生します​。

これはヤマユリやカノコユリなどの血統を引く大型で芳香の強い百合で、現代のカサブランカなどもその一つです。

まさに百合は東西の文化が交差して生まれた花と言えるでしょう。

日本国内でも明治以降、園芸品種としての百合栽培が盛んになり、大正時代には切り花として輸出もされるようになります。

第二次大戦後、北米向けに鹿児島県でテッポウユリの球根栽培が拡大し「Lily Bulb」産業が興隆した歴史もあります。

現在ではオランダや南米など世界中で百合が生産され、日本にも多く輸入されています。

こうした歴史を知ると、私たちが何気なく目にしている百合にもグローバルな物語が隠されていることが分かりますね。

異国の地で愛でられる日本の百合、東洋の香りに魅了された西洋人——百合の花は遠く時代と国境を超えて、人々を結びつけてきたのです。

百合の種類は何百もある?代表品種を紹介

前述したように、百合属の原種は100種以上あり、さらに品種改良によって数え切れないほどの園芸品種が存在します。

「何百もある」というのは決して大げさではありません。

そのため百合の品種全てを網羅することは困難ですが、ここでは代表的な系統や品種の特徴を簡単にまとめます。

オリエンタル系(Oriental Hybrid)

百合 オリエンタル

東アジア原産のヤマユリやカノコユリなどを基に改良された大型の百合。花径が20cm以上になる大輪が多く、強い芳香があります。

色は白やピンクが中心で、花弁に斑点や筋が入るものも。

代表品種:カサブランカ、スターゲイザー(赤ピンクに白覆輪)、ソルボンヌ(ピンク)など。

豪華さでは随一で、切り花の女王的存在です。

アジアティック系(Asiatic Hybrid)

ロリポップ 百合

ヨーロッパやアジアの中小型の原種(スカシユリ、オニユリ等)を交配して作られた品種群

花径は10~15cm程度で、上向きに咲くものが多いです。

色彩は赤・黄・オレンジ・白・ピンク・複色と非常に豊富ですが、香りはほとんど無いのが特徴​。丈夫で開花も早く、ガーデニングにも人気。

代表品種:エンチャントメント(橙)、ロリポップ(白地に紅)など。

ロングフィローラム系(Longiflorum Hybrid)

百合 ロングフィローラム

テッポウユリ(L. longiflorum)の血を引く系統

純白で横向きのラッパ咲き、香りは爽やかで強すぎません。切り花では「アイスキャッスル」などが有名。

最近は他系統との交配(LAハイブリッド=Longiflorum×Asiaticなど)も盛んで、香り控えめでカラフルな新種も続々登場しています。

原種系

百合 ササユリ

改良品種ではなく野生種そのものも観賞用に楽しまれています。

日本の原種ではヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ、クルマユリなどが愛好家に育てられています。

海外の原種では、北米原産の木百合やマルタゴンリリー(渋い紫色、小花が下向きに多数咲く)など個性的な種類が知られます。

原種は素朴な美しさがあり、近年のガーデニングブームで再評価されています。


以上のように、百合の世界は非常に多様です。

「百合」というと白くて香りの強い花だけを思い浮かべがちですが、実際には無香の朱色のものもあれば、小さく下向きに咲く可憐なものもあります。

それぞれに花言葉が付けられているケースもあり(例:ヒメサユリは「飾らない愛」など)、奥が深いですね。

興味があればお気に入りの品種を見つけて育ててみるのも楽しそうです。

文学や神話に登場する百合の象徴的意味

百合

百合はその美しさから、多くの文学作品や神話・伝説に登場し、象徴的な意味を持たされてきました。

既に触れたギリシャ神話・キリスト教伝承のほかにも、さまざまな物語で百合は特別な存在として描かれています。

西洋文学では、百合はしばしば純潔や死の象徴として登場します。

例えば19世紀フランスの小説『椿姫』では、主人公マルグリットの葬列に白百合が飾られ、彼女の純粋な愛と早逝を象徴します。

また英国の詩人アルフレッド・テニスンの詩では「百合の香りは墓場の香り」などと詠まれ、白百合=死の静けさと清浄さを示唆する表現も見られます。

古代エジプトでも白百合は死者の再生を願う花としてミイラに添えられたとか。

こうしたイメージから、葬儀に白百合という風習が欧米にはあります。

一方で、愛や誘惑の象徴として描かれることも。

ギリシャ神話でゼウスは愛した乙女にリコリスという百合を与えたという話や、ローマ神話でユノ(ヘラ)が百合を持つ姿が結婚の象徴とされた例があります。

中世ヨーロッパの恋愛物語では、騎士が想い人に百合を贈るシーンも時折見られ、高貴な愛の証のように扱われました。

日本では、古典文学に直接百合が主要モチーフとして出ることは少ないですが、俳句や和歌で夏の季語として詠まれます。

松尾芭蕉は「花橘 我に似たるか にほひ哉」と百合の香を詠み込んだと言われ(諸説ありますが)、江戸期には百合の芳香が日本人にも強く印象付けられていたことがうかがえます。

近現代では、百合が少女同士の純愛のメタファーとして使われる文化(いわゆる「百合」ジャンル)が発展しました。

これは上述のとおり、「薔薇(男性同性愛)の対義語としての百合(女性同性愛)」という雑誌由来の呼称から始まりましたが、その背景には百合=清らかな女性性というイメージがあったのでしょう。

漫画やアニメで女子校の友情物語に百合の花が描かれる演出もよく見られ、純粋で繊細な心情を象徴しています。

このように、百合の花は象徴の宝庫です。一輪の百合が登場するだけで、純潔、高貴、死、愛、女性…様々なテーマを暗示する力を持っています。

作品を鑑賞する際に「ここでの百合の意味」は何だろう?と考えてみると、より深い読み取りができて面白いかもしれませんね。

大切な百合の花を残すなら|bellbouquet(ベルブーケ)という選択肢

bellbouquet(ベルブーケ) アフターブーケキャンドル

ところで、贈った(または贈られた)百合の花を「ずっと手元に残しておきたい」と思ったことはありませんか?

特別な日の思い出が詰まったお花だからこそ、枯れてしまって捨てるのは寂しいものです。

そんな時に検討したいのが、bellbouquet(ベルブーケ)というサービスです。

ここでは、百合を使った新しいお花の保存方法についてご紹介します。

百合をブーケキャンドルにして残す魅力

bellbouquet(ベルブーケ) アフターブーケキャンドル

bellbouquet(ベルブーケ)は、生花のブーケを特殊な技術でキャンドルに加工してくれる専門サービスです。

中でも注目なのが、本物の花をそのままロウの中に封じ込める「ブーケキャンドル」という保存方法。

​ブーケキャンドルではお花を乾燥・加工して透明感のあるワックスに閉じ込めるため、ドライフラワーや押し花とはまた違った立体的な美しさで思い出を残すことができます​。

実際にキャンドルとして火を灯すと、中に閉じ込められた百合の花が柔らかな光に浮かび上がり、とても幻想的です。

インテリアとして飾って楽しめるのはもちろん、必要な時には灯して癒しの空間を演出する実用性も兼ね備えています。

「枯れないお花のキャンドル」は、特別な思い出をずっと身近に感じられる素敵なアイテムですよね。

百合の花は水分が多く普通に乾燥させるとシワになりがちですが、ブーケキャンドル加工なら色鮮やかでふっくらとした姿を長期間保つことができます​。

また劣化や色褪せがしにくいのもメリットの一つ。

通常のドライフラワーは経年で茶色くなったり壊れやすくなりますが、キャンドルの中の花は空気に触れないため鮮度が保たれます​。

さらに、百合のように大きな花でも花束全体の形として残せるのが魅力です​。

プロポーズや結婚式でもらった百合のブーケなど、「この形のまま残したい」と思うものですよね。

ブーケキャンドルなら、その時のボリューム感や配置を活かしたまま固めることも可能です。

特別な思い出をそのまま閉じ込めておける贅沢さは、他の保存方法にはない利点と言えるでしょう。

bellbouquet(ベルブーケ)の加工事例

bellbouquet(ベルブーケ) アフターブーケキャンドル

bellbouquet(ベルブーケ)ではこれまでに累計2,000本以上もの花束がキャンドルに加工されており、その中には百合を使った事例も数多くあります​。

例えば結婚式のブーケに白百合を用いた新婦様の場合、挙式後にそのブーケをベルブーケに依頼してキャンドルに加工し、世界に一つだけの記念オブジェに仕上げています。

「純白の百合がキャンドルの中でいつまでも輝いていて、見るたびに結婚式の日を思い出します」といった感動の声も寄せられています。

他にも、プロポーズの花束(百合とバラの豪華な花束)をキャンドル化した男性からは、「恋人に再プロポーズするときに灯しました。百合の花が優しく光って、彼女もとても喜んでくれました」というロマンチックなエピソードも。

まさに思い出に再び火を灯す──そんな演出ができるのがブーケキャンドルの醍醐味ですね。

bellbouquetではお客様の要望に合わせて、一つひとつ職人さんがオーダーメイドデザインで制作してくれます​。

例えば「百合の花をメインに、周りにかすみ草を散りばめて」「リボンも一緒に封入してほしい」など細かなリクエストにも対応可能です。

完成したキャンドルには、お二人の名前や記念日を彫り込むサービスもあり、世界でひとつだけの特別なキャンドルが出来上がります​。

公式サイトやSNSでは実際の加工事例の写真も公開されているので、「こんなふうになるんだ!」と仕上がりイメージを確認できます。

百合は大ぶりで存在感がある分、キャンドルにした時の見映えも素晴らしいです。

特に純白の百合はロウとの相性も良く、透き通るような美しさに仕上がります。

思い出の百合の花束をお持ちの方は、ぜひbellbouquetの加工事例をチェックしてみてください

百合の保存に向いている理由と注意点

bellbouquet(ベルブーケ) アフターブーケキャンドル

百合の花は前述のようにドライフラワーに不向きな一面があります。水分が多く肉厚なため、吊るして乾燥させると縮んだり変形したりしやすいのです​。

シリカゲル乾燥などの方法もありますが、花びらの厚みゆえに完全に乾燥させるのは難しく、色もくすみがちになります。

その点、ブーケキャンドルであれば瑞々しい状態のまま封じ込めるため、百合の保存に適した方法と言えるでしょう。

また百合は花粉があるため、ドライにすると花粉が落ちて散らばる問題もあります。

キャンドル加工では事前に花粉を処理して閉じ込めるので、飾っている間に花粉が落ちる心配もありません。花粉アレルギーの方でも安心ですね。

注意点としては、完成したキャンドルは生花に比べれば丈夫ですが、直射日光に長時間当てると多少の変色が起こり得ます。

せっかくの白百合が黄ばんでしまっては残念ですから、飾る際は強い日差しを避け、エアコンの風が直接当たらない涼しい場所に置くと良いでしょう。

また実際に火を灯す際は、通常のキャンドル同様、燃え移りや倒れに注意して安全な環境で行ってください。

百合の大きな花を活かしたキャンドルにする場合、キャンドル自体もやや大きめになることがあります。

飾るスペースを予め考えて、ベルブーケのスタッフさんにサイズの希望を伝えておくと安心です。

小さめのキャンドルに花びらだけ散りばめるアレンジも可能ですので、「こんな風に残したい」というイメージを相談してみてください。

何より重要なのは、枯れる前になるべく早く依頼することです。花が新鮮なほど美しく保存できます。

百合の花束をもらって「残したい!」と思ったら、その日のうちに写真を撮って記録し、できれば2~3日以内に問い合わせるのが理想です。

bellbouquetではLINEやメールで気軽に相談できますし、料金見積もりも無料でしてもらえます​。

大切な百合の花を永遠の思い出に変えてくれるブーケキャンドル。

手間ひま惜しまず作られるそのキャンドルは、きっと一生の宝物になるでしょう。百合の保存方法として、ぜひ覚えておいてくださいね。

枯れてしまう前に。
大切なブーケを”一生の思い出”

に残す方法をご存じですか?

👰「結婚式で使ったブーケ、捨てるのはもったいない…」
💐「大切な花束を、形として長く残していたい…」
😭「料金や保存期間が心配だけど、どこに相談したらいいかわからない…」

ブーケは結婚式の思い出そのもの。でも、「どこに頼めばいい?」「デザインは?」「費用は?」など不安はつきものですよね。

アフターブーケ bellbouquet ベルブーケ キャンドル 

bellbouquet(ベルブーケ)は、累計2,000本以上の花嫁様の“アフターブーケ”をサポートしてきたアフターブーケキャンドル専門店です。

今なら公式LINEにご登録いただくだけで、「あなたのイメージに合うアフターブーケキャンドルとお見積り」を無料でご案内!

さらに、本記事限定で、「3,000円OFFクーポン」 をプレゼント中!

結婚式の大切な想い出を、“美しく、永く” 残してみませんか?

本記事限定3,000円OFFクーポン配布中!

まとめ:百合の花言葉と上手な贈り方を知って、想いを伝えよう

最後に、本記事のポイントをまとめます。

百合(ユリ)は、その優美さから「純粋」「無垢」「威厳」といった花言葉を持ち、特に白百合は清らかな象徴として愛されています​。

一方、ピンクの百合には「虚栄心」という意外な意味があり、黄色は「陽気」、オレンジは「華麗・愉快」など色によって多彩なメッセージが込められていました。

それら花言葉の背景には、西洋の宗教画やギリシャ神話に見る純潔のシンボル、また豊穣や高嶺の花としてのイメージが影響しています。

百合の花は恋人への贈り物にはロマンチックな愛情を、家族への贈り物には敬意と感謝を、弔事には哀悼と祈りを託すことができる万能選手です。

ただしシーンごとの色選びやマナー(香り・花粉の配慮など)に注意し、相手に最も喜ばれる形で贈ることが大切でした。

香りが強いからこその気遣いや、花粉をあらかじめ取っておく細やかさなど、ひと手間の心遣いが百合のギフトをより素敵なものにしてくれます。

そして、百合は古今東西で特別な意味を帯びてきた花でもありました。

文学や神話で象徴として登場する百合のエピソードを知ると、一輪一輪への愛着も深まります。

ヘラの母乳から生まれたという神秘的な伝説、聖母マリアに捧げられた純白のリリー、フランス王家を彩ったユリの紋章──百合の花を手にすると、そうした歴史ロマンにも思いを馳せてしまいますね。

さらに、bellbouquet(ベルブーケ)のようなサービスを使えば、大切な百合の花束を永遠に残すこともできます。

ブーケキャンドルという新しい形で、思い出の百合を美しく保存できるのは嬉しい選択肢です。

百合は枯れてしまう運命の花ですが、技術とアイデアで「咲き続ける愛の証」に変えられるというのも、現代ならではの素敵な話でしょう。

あなたもぜひ、百合の花言葉と魅力を活かして大切な人に想いを伝えてみてください。

清らかな百合の花が、あなたの気持ちをきっとまっすぐに届けてくれるはずです。

その一輪に込められたメッセージが、贈る人・贈られる人双方の心に長く残るものとなりますように。

百合の持つ豊かな物語とともに、素敵なフラワーコミュニケーションを楽しんでください。

記事URLをコピーしました